アンギュラ玉軸受と組合わせとシール

単列アンギュラ玉軸受は下図のような構造になっていて、
「ラジアル荷重と一方向のアキシアル荷重を負荷することができます。玉と内輪・外輪とは接触角をもっており、接触角が大きくなるほどアキシアル荷重の負荷能力が大きくなりますが、高速回転には不利になります。また、接触角が小さいほど、 高速回転に有利になりますが、アキシアル荷重の負荷能力は小さくなります。」

 

このアンギュラ玉軸受を組み合わせることで両方からのアキシアル荷重を受けたり、より強いアキシアル荷重を受けることができます。但し、組み合わせる場合は、ベアリングが隣接するために面加工を施してあるアンギュラ玉軸受を使用しなくてはならない。面加工がないとズレが生じて、保持器やボールが破損する原因になります。

国内メーカーにはアンギュラ玉軸受のシール付はありませんが、シェフラージャパンが取り扱っているFAGブランドには、シール付があります。(2RSとあるものが両側ゴムシール付です)

アンギュラ玉軸受

シャフト直径
mm
特徴
70..-B
20 – 40
接触角α = 40°
70..-B-2RS
20 – 40
接触角α = 40°、両側シール付き
718..-B
30 – 80
主な寸法はDIN 628-1に準拠、接触角α = 40°
72..-B
10 – 180
主な寸法はDIN 628-1に準拠、接触角α = 40°
72..-B-2RS
10 – 70
主な寸法はDIN 628-1に準拠、接触角α = 40°、両側シール付き
73..-B
12 – 170
主な寸法はDIN 628-1に準拠、接触角α = 40°
73..-B-2RS
15 – 40
主な寸法はDIN 628-1に準拠、接触角α = 40°、両側シール付き
74..-B
25 – 80
主な寸法はDIN 628-1に準拠、接触角α = 40°
30
5 – 40
複列型
32
10 – 110
主な寸法はDIN 628-3に準拠、複列
33
12 – 110
主な寸法はDIN 628-3に準拠、複列
38
10 – 100
複列型

参考:http://medias.schaeffler.de/medias/ja!hp.ec/1_R*0*E4*5

 

軸受は昔、「産業の米」と呼ばれていたもので機械を作るときには欠かせないものです。
これだけでは分かりにくいかもしれないので、ネットで探した、軸受の基本的な説明をしているところを紹介しておきます。

【追記】
国内メーカーで確認したところ、シール付のアンギュラ玉軸受を作っているところはあるが、市販品がないとのことでした。結局FAGでしか入手できないのでした。

YSKの摩耗に強く錆に強いステンレスシャフトYSU-1

YSKの摩耗に強く、サビに強いステンレスシャフト

錆びないステンレスシャフトYSU-1
錆びにくく摩耗に強いステンレスシャフト 新素材「YSU-1」の耐腐食性能はSUS303・304相当の耐腐食性を実現しております。また耐摩耗性能はSUS630(H900)以上の耐摩耗性があります。硬度は自社設備の高周波焼入れ技術により、焼入れ硬度HRC50以上を計測しています。
錆びないステンレスシャフトYSU-1
耐腐食性比較資料 『錆びに強い』
塩水噴霧試験

塩水を霧状にして空気中に漂わせ、温度・湿度を一定の状態で維持させ錆の 発生量で評価する。

YSU-1 耐腐食試験

試験条件:JIS Z 2371 240h 塩水濃度 5±0.5% 温度35度

●実験結果でもわかるようにYSU-1は耐腐食性に非常に優れています。
●湿度の高い環境で耐腐食性に優れています。
●使用環境・分野:海洋事業・農業機械・食品機械・建設機械・etc

耐摩耗強度比較資料 『摩耗強度が強い』
往復動試験(リニアシャフト用)

試験片の一定距離、往復直線運動させ、かつ一定負荷を掛け行う試験を実施

YSU-1 耐摩耗尾強度試験●SUS630析出硬化やSUS304硬質クロムメッキ品のグレードUPとして最適です。

標準在庫サイズ(mm)
φ6×2000φ8×2000φ10×2000φ12×2000φ13×2000φ20×4000φ25×3000

FYH標準のベアリングユニットのデザイン変更

FYHのピローブロックは重量が軽くなり強度が増しました。
そして振動にも強くなりました。
価格はそのまま…..

あとは下記をご覧下さい。

newdesigns

 

 



新FYH裏ベタピローブロックハウジング
エクストラソリッドハウジング

よりしっかりと確実に架台に固定出来ます。ハウジングと 架台の間にスキマがないので振動が発生しません。 従来の左右の補助リブを廃止しボルト座のスペースを 増やして作業性がアップしました。 補助リブを廃止したにもかかわらず、ハウジング強度は従来の30%も アップし、なおかつハウジングの重量が7% 減った画期的な新ハウジングの登場です。

ピローブロックハウジングの構造強度比較(KN)
A B C E Wt (g)
NEW P205 145* 53 52 25 615
OLD P205 108 53 38 19 660

* ベアリングが先に破壊したため、ハウジングのこの強度は測定出来ず。

ダブルコンタクトシール
新フローバックシールはベアリングの長寿化に貢献します。 まず給油過多によって外れない外輪にかしめられた二重シールであること。二重シールの第1リップはスリンガの内側に接触し、これがゴミ侵入を防ぐ第一関門となります。第2リップは内輪と接触し第二関門となってより高いレベルでゴミの侵入を防ぎます。これに加えて非接触の内向きの第3リップが回転中の飛び散ろうとする潤滑油をボールと軌道ミゾへ戻します。この新かしめシールは外輪外径の高い真円度を維持し、FYHのトレードマークである ベアリングとハウジングとのJ勘合を維持します。
許容回転数は旧モデルのものと同等です。

ダストふりかけ回転試験(時間)
フローバックシール 3000*
旧シール 500

 

* テスト終了

メーカーサイト

NTNの”超技術”

photo_01

さすがベアリング業界では一番市場を見ているメーカーですね。

“超”高速
“超”高温
“超”高真空
“超”高耐久

と4つに分けて問題点と解決策を提示してあります。

昔、ベアリングは「産業の米」と言われておりました。
しかし、現在はあまり注目されていません。
近年は特殊環境対応のベアリングもあり、
サイズが同じでも種類が多くなっています。
また古い機械に組み込まれたベアリングでなかなか入手が困難なものもあります。
お問い合わせ頂ければ今抱えている問題が解決できるかもしれません。

ベアリングを扱って30数年、一度お尋ねください。