ディスクグラインダのX-LOCKシステムとは

ボッシュがX-LOCK採用ディスクグラインダーを2019年10月に発売した。
従来のボルトにディスクを嵌めて固定ナットを締め付けるという面倒な作業がない。
ワンタッチで装着でき、出っ張りも小さくなるというメリットがある。
マキタも賛同してX-LOCKシステムのディスクグラインダーを発売している。
但し、従来のディスクは装着できないので専用ディスクの購入が必要である。

20~30年前、桝瀬という研磨材のメーカーが専用アタッチメントを作って、
研磨ディスクが簡単になるディスクを販売していたことがあり、
商社のNaiToやトラスコ中山もOEMで販売していたことがある。
頻繁に交換しなければならないのならワンタッチで交換できるシステムは重宝する。

ディスクグラインダーにはオフセット砥石、研磨ディスク、切断砥石、ヂスクペーパー等
バリエーションが多いので、旧タイプかX-LOCKシステムのグラインダーにするかは注意が必要です。

 
 

火花試験

製造業の業界に基礎知識なしで入ってくると、材質の名称は分かっていたとしても全く材料を判定できません。
ネジなども、鉄に白メッキ、アルミ、ステンレス見ただけでは似ているのでなかなか判定ができません。
慣れれば視覚と触った冷たさ(比熱)や重さ(比重)で判定できるようになります。
先日もステンレステープとお客様が話していたのですが、
メーカー型番を調べたら、アルミテープだったこともありました。
そういうときに安価に判定できる方法が火花試験です。

また機械的に分かる「蛍光X線などを利用した簡易分析機」もあるが、ちょっと価格を調べてみたら300万もします。
材料を購入したときに少し材料を残していて、材質を書いておけば、
下のような高価な鋼種標準セットは要らかもしれませんね。

 

鉄鋼素材の鋼種標準セット
鉄鋼素材の鋼種標準セット

コンプレッサを快適に効率良く使うために

コンプレッサの設置に関して気にしていないと故障の原因になったり、エネルギ効率が悪くなるので、
アネスト岩田さんのサイトに掲載されていた内容をアップしておきます。
参考にして末永くコンプレッサとお付き合いください。

 

設置について

コンプレッサは設置環境によりかなり影響され故障の原因となる事があります。
長く快適にご使用いただくために次の点にご注意ください。
ゴミやほこりの少ない場所を選んで下さい。
鉄粉・石粉・研磨粉・木屑などを吸い込むと、
吸込フィルタの目詰まりによる性能低下や圧縮機内部の異常摩耗による破損事故の原因となります。
 
周囲温度が0〜40℃で腐蝕性ガスのない場所でご使用ください。
  • 0℃以下の使用は、ドレンの凍結により圧縮機各部に作動不良が発生する原因となります。
  • 40℃以上の使用は、ベアリンググリスの劣化やピストンリングの摩耗を早め、寿命低下や破損事故の原因となります。
  • 腐蝕性ガスの雰囲気での使用は、コンプレッサの寿命低下の原因となりますので、換気に十分ご注意ください。
 
室内で湿気の少ない場所に設置してください。
雨水がかかったり、湿気の多い場所(湿度85%以上)では、漏電や火災事故を起こす危険があります。
 
近くに爆発性ガス、引火性ガス(アセチレン・プロパンガスなど)可燃物のない場所に設置してください。
不適当な場所では、爆発・発火事故の原因になります。
 
水平で基礎がしっかりしている場所を選び、がたつきのないよう床面に設置してください。
設置が不安定ですと、扉の開閉がかたくなったり、異常振動や異音が発生する原因となります。
 
保守・点検が用意にできる場所に設置してください。
コンプレッサの周囲に人が入って、十分に点検できるスペースを確保してください。
 
2〜3台を並列に並べて運転する場合は、間隔を1m以上あけて設置してください。
コンプレッサどうしが温度影響を受け、コンプレッサの寿命低下の原因となります。
 
 
 

換気について

空気は圧縮すると発熱し、周囲温度を上昇させるので換気が必要となります。換気は排気ダクトによる局所換気と全体換気がありますが、局所換気ができない場合は、設置場所の周囲温度が40℃以下になるよう換気が必要となります。

換気量VA

 
※全体換気量で、温度5℃の場合です。
※換気扇の容量は、建屋の静圧(50Paなど)を考慮して選定してください。
※換気方式及び換気量については、別途お問い合せください。

給気有効面積A

 

定期点検について

(1) コンプレッサを安全かつ支障なく使用するためには定期的な点検が必要です。
(2) また、事業者に対し定期点検を義務づける法律もいくつかあります。
(3) 点検の実施については取扱説明書をよく読んで行ってください。

湿度が高くて湿った床を湿らさない方法

お客様のところで面白いお話を伺う。

梅雨の時期には湿度が高すぎて、事務所の床がびしょびしょになる。
普通ぼくらは、我が意を得たりと高い電気式の除湿器を提案する。
お客様がベテランの空調屋さんに相談したところ、
2Lのペットボトル4本に1L程度水を入れて凍らせてコンテナに載せてください。
あ〜ら不思議、床が湿らなくなったとのお話。

通常湿っている空気を冷やせば1㎥当たりに存在できる水蒸気の量は減る。
だから結露しやすくなると考えてしまう。
床より冷たいものが置いてあればその周囲で結露が優先的に始まるとは思い至らない。
より冷たいもののところで結露が起きるので床では結露しなくなるのだ。

ちゃんと凍らせたペットボトルは盛れないコンテナにおいてくださいね。
氷が溶けたら凍ったペットボトルに交換すること。
これで困った問題も安価に片づいてしまった。
工具屋泣かせである。